3PLロジスティクスは貴社に適していますか?中小企業が知っておくべきことをご紹介します。
高まる物流や出荷に対するニーズへの対応に苦慮されていませんか?業務を合理化し、規模を拡大する必要がある中小企業にとって、サードパーティ・ロジスティクス(3PL)は魅力的な戦略となり得ます。3PLプロバイダに委託することで、チームはフルフィルメントなどの業務から解放されるため、事業成長に注力できるようになります。
こちらのページでは、以下についてご案内します。
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3PLロジスティクスについて
サードパーティ・ロジスティクスとは?
3PLロジスティクスとは、企業が専門のプロバイダに、複数の物流およびサプライチェーン機能を統合的に管理してもらう外部委託です。これらの機能には、在庫管理、オーダー・フルフィルメント、出荷、輸送、リバース・ロジスティクスが含まれます。
3PLロジスティクスはさまざまな物流モデルで存在し、それぞれのサポートや管理レベルが異なります。
最も一般的な物流モデルは以下の通りです。
| タイプ | 外部委託のレベル | 内容 |
|---|---|---|
| 1PL(ファーストパーティ・ロジスティクス) | 該当なし | 企業はすべての物流を社内で管理する。 |
| 2PL(セカンドパーティ・ロジスティクス) | 単一機能 | 輸送の外部委託 |
| 3PL(サードパーティ・ロジスティクス) | 複数の統合機能 | 在庫管理、フルフィルメント、出荷および輸送、リバース・ロジスティクスの外部委託 |
| 4PL(フォースパーティ・ロジスティクス) | 管理および監督 | サプライチェーン・マネジメントおよび戦略の外部委託。 |
| 5PL(フィフスパーティ・ロジスティクス) | ネットワーク全体の最適化 | サプライチェーン・ネットワークの最適化。多くの場合、データや自動化を活用し、3PLや4PLプロバイダとの連携を伴う。 |
3PLロジスティクスが中小企業や大企業にとって重要な理由
3PLロジスティクスは、時間や専門家の知見の欠如など、あらゆる規模の企業に共通する課題を解決します。たとえば、3PLプロバイダが提供するリソースや専門家のサポートを活用することで、企業は在庫管理やフルフィルメントなどの機能を大規模かつ効率的に管理できます。
また、3PLロジスティクスにより、企業は倉庫の所有や管理にかかる高額な固定費用を回避することができ、支払いを必要とする保管とリソースのみに限定することができます。これは、多額の設備投資なしで事業を拡大したいと考えている中小企業にとって、特に有益です。
サードパーティ・ロジスティクス業界の市場成長
Mordor Intelligence社の調査によると、アジア太平洋地域は世界的に3PL市場の中核を担っています。2024年、同地域が推定で1.15兆米ドルに上る世界市場規模のうち41.3%を占めており、年平均成長率6%が2030年まで継続すると見込まれています。
多くの企業が ベトナム、タイ、インドネシアなどに製造を移転するにつれて、アジア太平洋地域は工業生産と流通において重要なハブになると予測されています。これに加えて、拡大を続けるEコマース産業と相まって、同地域における3PLロジスティクス・サービスの成長は今後さらに加速すると見込まれます。
サードパーティ・ロジスティクス・プロバイダの役割
サービス内容:在庫管理、オーダー・フルフィルメント、出荷と輸送、リバース・ロジスティクス
3PLプロバイダは、企業のサプライチェーンにおける戦術的な実行業務を担い、4つの主要サービスを提供します。
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在庫管理:商品の受領と保管、在庫レベルの確認と管理などを行います。これには、在庫レベルの更新を自動化し、追加発注を実施するために、企業の販売チャネルと連携することが含まれる場合があります。
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オーダー・フルフィルメント:在庫から正しい商品をピッキングし、厳重に注文品を梱包したうえで、出荷の準備を行います。
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出荷および輸送:最終顧客への配達において納期遵守、高い費用対効果と信頼性を実現するために、適切な運送業者ネットワークと出荷方法を選択します。企業側が3PLプロバイダに対し、指定の運送業者とアカウントを使用するよう依頼できる場合があります。該当しない場合は、3PLプロバイダが自社のものを使用します。
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リバース・ロジスティクス:返品処理や不良品のメーカーへの返送などを行います。
アジア太平洋地域のサードパーティ倉庫業者
アジア太平洋地域には、倉庫保管やフルフィルメント、あるいは特定の業界や冷蔵保管などのニーズに特化したプロバイダなど、さまざまな3PLプロバイダが存在します。
企業は地域の専門サービスプロバイダーと戦略的に提携することで、製造拠点や最終顧客に近い場所で在庫を管理することができます。たとえば、製造拠点が中国で、顧客の大半が東南アジア全域に広がるオーストラリア企業の場合、地域ハブとしてシンガポールに3PL倉庫やフルフィルメントセンターを設けることが考えられます。製品を顧客の近くで保管することで、企業は倉庫から顧客までの配送コストと配達所要時間を削減できる可能性があります。
3PL企業を利用することの主なメリット
3PLプロバイダとの提携は、中核事業に集中することができるなど、中小企業にとって複数のメリットがあります。
コスト削減と効率化
3PLプロバイダに物流を委託することで、倉庫全体を賃貸または購入、関連するすべての人件費を支払う必要がなくなるため、コストを削減することができます。その代わりに、企業は使用した分だけの保管スペース、人件費、サービスに対して費用を負担するだけで済みます。
さらに、3PLロジスティクスでは、運送業者との数量割引交渉により、単位あたりの配送コストを削減できる場合があります。
3PLプロバイダと提携することで、企業は自ら時間やコストをかけて専門的なノウハウを習得する必要がなく、プロバイダの専門性を活用して物流業務を最適化することができます。
拡張性と海外展開
3PLロジスティクスにより、企業は市場の需要や繁忙期に応じて、物流キャパシティを柔軟に拡大・縮小できます。また、一部の3PLプロバイダは、グローバルネットワークへのアクセスを提供しています。これは、新しい市場で顧客や製造業者に近い場所に倉庫やフルフィルメント拠点を設けたい企業にとって大きな魅力となります。
ビジネス成長への注力
在庫追跡やリバース・ロジスティクスなどの複雑な物流業務を3PLプロバイダに任せることで、社内のチームは製品開発やマーケティングなど企業の成長につながる活動に注力できます。
3PLフルフィルメント・プロセス(ステップ・バイ・ステップ)
製品が辿る3PLロジスティクスのプロセスには多くの工程がありますが、適切なプロバイダを選び、効果的なコミュニケーションを行うことで、全体の流れはシームレスに感じられるはずです。
荷受とインバウンド物流
3PLロジスティクスのプロセスは通常、プロバイダによる製品の受け取りと検査から始まります。その後、在庫の追跡や、フルフィルメントと出荷の管理に使用される倉庫管理システム(WMS)で在庫レベルが更新されます。
倉庫業務と在庫管理
在庫が保管され、WMSによって各製品の保管場所を追跡します。WMSは多くの場合、企業のEコマースプラットフォームと統合されることでリアルタイムの在庫状況を提供し、フルフィルメントを促進します。
オーダーのピッキングと梱包
注文が入ると、その詳細がEコマースプラットフォームからWMSに送信され、ピッキングリストが自動的に作成されます。3PL倉庫の従業員は、そのビジネスの要件に応じてオーダーのピッキングと準備を行います。この作業には、専用またはブランドデザインの梱包材の使用、サンプルやマーケティング資料の同梱などを含む場合があります。
出荷およびラストマイル配送
3PLプロバイダは、配送スピードをはじめとする企業や顧客の要件に基づいて、最適な配達サービスを選定・手配します。プロバイダはすべての出荷書類を準備し、貨物の追跡情報をEコマースプラットフォームに送信することで、企業と顧客の双方が貨物の状況を把握できるようにします。
返品とリバース・ロジスティクス
通常、3PLプロバイダはリバース・ロジスティクスも管理します。顧客が商品を返品した場合、プロバイダはその商品を検品し、在庫への戻し入れまたは廃棄を行います。返品の詳細は、企業のEコマースまたは財務システムと統合されているWMSで更新され、返金プロセスが進められます。
オムニチャネル統合によるプロセスの効率化
3PLプロバイダのシステムを企業のEコマースサイト、小売パートナー、またはオンラインマーケットプレイスと統合させることは、正確で効率的な在庫管理とフルフィルメントを行うために極めて重要です。また、統合によりデータ入力が不要になり、プラットフォーム全体でリアルタイムの在庫を可視化できるようになります。
3PL戦略を導入する際の課題
中核業務を外部委託する場合、一定レベルのリスクが伴う可能性があります。これらのリスクを理解することで、3PLロジスティクスが自社にとって適切な戦略であるかどうかを判断することができます。
3PL企業への依存
3PLロジスティクス戦略を採用する際の最も重大なリスクの1つは、単一のプロバイダに過剰に依存してしまうことです。パートナー側でWMSの障害などの運用上の問題が発生した場合、フルフィルメントが停止する可能性があります。3PLプロバイダへの依存は、エンドツーエンドの顧客体験を自社で十分に管理できなくなることにもつながります。
品質管理と配送スピードに関するリスク
3PLロジスティクス・パートナーのパフォーマンスは、ブランドの評判に直接影響を与える可能性があります。リスクには、メーカーから製品を受け取る際のデューデリジェンスと品質管理の欠如、想定してたよりも遅いフルフィルメントなどが含まれます。効果的な監督がなければ、顧客からの苦情があるまで、自社で発生している問題に気づけない場合があります。
配送の遅延やスピード低下のリスクを軽減する方法の一つとしては、顧客のニーズを満たすために必要な輸送能力とスピードを備えた、信頼性が高く広範なネットワークを持つFedExのような運送業者を、3PLプロバイダが利用しているかどうかを確認することです。FedExは、ShipHeroなどのWMSシステムとの統合により、貨物のエンドツーエンドの可視化を可能にします。
コスト構造と表示されていない料金
3PLロジスティクスの導入は費用削減戦略の一環ですが、企業はプロバイダとの契約を精査して潜在的な隠れた料金を回避する必要があります。これらの予期せぬ費用には、繁忙期の手数料、特別取扱手数料、一部の中小企業にとっては達成が厳しい可能性のある最低月額の要件などが含まれる場合があります。
企業が3PLへの委託を検討すべきタイミング
多くの企業は、いつ3PLプロバイダの活用に踏み切るべきか判断に迷っています。しかし、物流に多くの時間を費やすあまり、成長につながる業務のための時間を十分に確保できていない場合は、3PLロジスティクスを検討すべき時期かもしれません。
現在のフルフィルメント・プロセスを見直すべき5つの兆候
- 在庫が施設や業務の時間を圧迫している
- 倉庫業務や配送にかかるコストが、利益を圧迫している
- 物流が成長のボトルネックになっている
- フルフィルメントのスピード低下が顧客満足度に影響している
- 事業規模を拡大できず、需要のピークにも対応できない
コストと管理のトレードオフ
3PLロジスティクスの導入に踏み切るにあたり、あらゆる企業にとって最も重要な検討事項の一つが、コストと管理のバランスです。外部委託により、固定費を変動費へと転換することで、大幅なコスト削減と柔軟性を実現できる場合があります。ただし、こうしたメリットは、自社での直接的な管理の必要性と比較検討される必要があります。たとえば、サプライズためのサンプルやギフト含む高度にカスタマイズされた開封体験を提供する中小企業の場合、差別化された顧客体験やブランド・アイデンティティを維持するために、ピッキングと梱包をより精緻に管理する必要があるかもしれません。
中小企業と大企業向けの3PL
複雑なグローバルサプライチェーンを抱える大企業は、3PLプロバイダと連携することで大幅な効率化を実現し、最低利用額の要件も問題なく満たせる可能性があります。一方で、中小企業の場合は、注文量が3PLロジスティクスへの移行を正当化できる水準にあるのか、あるいはフルフィルメントなどの業務を内製化する方がコスト効率の面で優れているのかを検討する必要があります。
適切な3PLロジスティクス・プロバイダの選び方
対象範囲、信頼性、サービスの柔軟性
企業は、ネットワークと機能が自社の戦略的目標と合致する3PLプロバイダを選ぶ必要があります。候補となるパートナーを評価する際は、3PLプロバイダの対応範囲が現在および将来のビジネスニーズに合致しているかを見極めることが重要です。信頼性は非常に重要であり、正確で期限通りのフルフィルメント実績によって裏付けられている必要があります。季節や需要に応じて物流を拡大・縮小する必要がある企業にとっては、サービスの柔軟性も極めて重要です。
越境事業向けに3PLプロバイダを検討する企業は、プロバイダの地域的な強みとインフラを考慮する必要があります。たとえば、米国からの調達または同国への販売を行う企業の場合は、候補である3PLロジスティクス・パートナーが堅牢なトラック輸送や陸上輸送ネットワーク備えているかどうかを検討すべきです。アジア全域で事業を行う企業の場合は、ASEANハブとしてシンガポール、マレーシア、ベトナム、タイなどにおける3PLプロバイダを検討することをお勧めします。同様に、ヨーロッパ市場へ展開を行う企業の場合は、地域に関する知見を提供でき、通関手続き要件への対応に関する専門知識も備えた、欧州連合内の3PLプロバイダとの提携を検討するとよいでしょう。
3PL、倉庫業者の比較
3PLロジスティクスおよび倉庫業者を比較する際には、コストや立地だけでなく、複数の要素を慎重に評価する必要があります。これらの要素には、以下のものが含まれますが、これらに限定されません。
✔ 契約における料金の明確な内訳を含むサービスと料金の透明性。
✔ ピッキングの正確性と受注品の発送時間に対するパフォーマンス目標を含むサービスレベル契約(SLA)
✔ プロバイダのWMSと企業のEコマースおよび財務会計システムを統合し、シームレスなワークフローと透明性を実現できること
✔ 特殊な梱包や危険物取扱などの付帯サービス
✔ 在庫の紛失または損傷に対する保険と責任
テクノロジーの評価:可視性、追跡、分析
3PLプロバイダが使用するテクノロジーは、効率的なフルフィルメントの推進、そして在庫や受注の完全な透明性を提供するうえで重要な役割を果たすことがよくあります。3PLプロバイダの技術スタックには、主要なEコマースや財務会計プラットフォームと簡単に統合できるWMSが含まれていることが利用です。そうでない場合は、在庫レベル、受注状況、配送場所を即座にリアルタイムで把握可能な、使いやすいポータルやダッシュボードへのアクセスをプロバイダが提供できることが重要です。
一部の3PLプロバイダでは、在庫精度、フルフィルメントのスピード、単位当たりコストといった主要なKPIに関する洞察を得られる分析機能を提供している場合もあります。
サードパーティ・ロジスティクス・サービスの傾向
テクノロジーの導入:倉庫におけるAI、IoT、自動化
テクノロジーの進化により、ロジスティクスはより信頼性が高く、透明性があり、コスト効率の高いものになり続けています。3PLプロバイダは、より迅速なピッキングと梱包を可能にする自律型モバイルロボット(AMR)など、フルフィルメントを簡素化する技術に投資しています。また、AIとモノのインターネット(IoT)を使用して予測分析とリアルタイム追跡により、潜在的な出荷遅延を未然に防いでいます。
先見性がある3PLロジスティクス・プロバイダと提携することで、企業は自社でソリューションを実装するための設備投資なしで、こうしたイノベーションの恩恵を受けることができます。
持続可能性とグリーン物流
近年、多くのロジスティクス・プロバイダが二酸化炭素排出量の削減に取り組み、顧客が独自のサステナビリティ目標を達成できるように支援しています。FedExは、よりスマートでより持続可能なサプライチェーンの基盤を築く企業の一つです。
3PLロジスティクスでは、エネルギー効率の高い倉庫保管と環境にやさしい梱包材の使用が重視されています。3PLプロバイダは、需要予測などの業務改善や環境廃棄物を削減するためにデータやAIを活用しています。
越境Eコマースの成長が3PLに対する需要を促進
越境Eコマースは、3PLロジスティクスに対する需要を高め続けており、同市場は2034年までに4兆米ドルを超えると予測される成長の主要な原動力となっています。その理由は簡単で、企業がグローバル化する中で、多くの場合、ビジネスを拡大するためにインフラと専門知識を必要とするためです。これには、国際輸送や通関手続きを管理するための専門知識が含まれます。
3PLとその他の物流モデル
3PLと自社ロジスティクスの比較
自社で物流を管理することで、フルフィルメントやエンドツーエンドの顧客体験をより詳細に管理できますが、多額の資本投資と時間を要します。
| 比較項目 | 自社ロジスティクス | 3PLロジスティクス |
|---|---|---|
| 管理性 | 在庫、労働、フルフィルメントのプロセスを直接管理できる高いコントロール性 | 強力なSLAと追跡・透明性確保ためのテクノロジーを活用による適度なコントロール |
| コスト構造 | 倉庫保管費や人件費を含む固定費 | 使用量に応じた変動費 |
| 拡張性 | 採用、研修、リースなどが必要となり、コスト面での負担と複雑性が多い | 3PLプロバイダが労働力やスペースの増強を担うことで、柔軟かつ迅速に対応可能 |
3PLとドロップシッピングの比較
ドロップシッピングと3PLロジスティクスの基本的な違いは、3PLプロバイダに外部委託した場合、企業が自社の在庫を所有するという点です。
| 比較項目 | ドロップシッピング | 3PLロジスティクス |
|---|---|---|
| 在庫の所有権 | 企業は自社の在庫を所有せず、サードパーティのサプライヤーに依存する | 在庫は企業が所有し、管理はプロバイダが担う |
| 管理性 | サプライヤーが梱包や配送を含むすべてのフルフィルメントの責任を負うため、コントロール性が低い | 特殊な梱包と開封体験の提供を含む適度なコントロール性(パートナーによる) |
| 利益率 | ドロップシッピング企業では、売上を物量に依存することが多いため、利益率が低い場合がある | 3PLプロバイダが提供する規模の経済性により、利益率を最大化できる可能性がある |
3PLと4PLの比較
3PLロジスティクスと4PLロジスティクスの主な違いは、前者はオペレーションの実行に重点を置くのに対し、後者は戦略的な管理に重点を置く点です。
| 比較項目 | 3PLロジスティクス | 4PLロジスティクス |
|---|---|---|
| 目的 | 企業は主に、実行業務を3PLプロバイダに委託する。これには、倉庫保管やフルフィルメントといったオペレーションの実行が含まれる | 在庫は企業が所有し、管理はプロバイダが担う |
| サプライヤーとの関係 | 3PLプロバイダは通常、サービスを実行する委託業者とみなされることが多い。 | 特殊な梱包と開封体験の提供を含む適度なコントロール性(パートナーによる) |
| 最も有益となるケース | 拡張性のあるフルフィルメントを必要とする中小企業にとって、3PLプロバイダは最大の価値をもたらす場合がある。 | 3PLプロバイダが提供する規模の経済性により、利益率を最大化できる可能性がある |
3PL:重要なポイント
3PLロジスティクスは、アジア太平洋地域の中小企業の成長において主要な原動力となり得ます。その利点には以下が含まれます。
-
物流の管理に費やす時間を短縮し、事業成長の推進に注力する時間を確保
-
繁忙期に向けた増強を含む、拡張性の向上
-
規模の効率化による設備投資の削減とコスト削減
よくある質問
3PLロジスティクスとは、企業が専門のプロバイダに委託して複数の統合されたサプライチェーン機能を管理する外部委託契約です。これらの機能には通常、在庫管理、オーダー・フルフィルメント、出荷、輸送、リバース・ロジスティクスが含まれます。
3PLロジスティクスを始めるには、企業はまず現在の物流プロセスを評価して、コストが高すぎるか、または成長の妨げになっているかどうかを判断する必要があります。該当する場合は、次のステップとして3PLプロバイダを十分に調査・比較します。評価基準には、ネットワークのサービス対象範囲、信頼性、テクノロジーと統合機能、そして透明性を含める必要があります。
プロバイダを選定したら、3PLロジスティクスのアプローチに沿うよう、システムの統合や業務プロセス・業務内容のマッピングについて、企業を支援してもらう必要があります。
3PLロジスティクスは、プロバイダの倉庫管理システム(WMS)を企業のEコマースや財務会計プラットフォームと統合することで機能します。注文が入ると、プロバイダのWMSによってピッキングや梱包などの作業が調整され、運送業者への配送手配も行われます。テクノロジーを駆使したプロセスにより、手動でのデータ入力が不要になり、効率的かつ正確なフルフィルメントを実現するとともに、ビジネスに透明性をもたらします。
3PLロジスティクスは、使用量に応じた変動型の料金体系と規模の経済性により、中小企業にとってよりより手頃なコストで事業を拡大することができます。ただし、3PLロジスティクス・サービスの全体的な価格は、プロバイダと企業の要件によって異なります。
AI、IoT、ロボット、自動化といったテクノロジーの活用により、3PLロジスティクスをより効率化されています。例えば、より迅速なピッキングや梱包を支援するために、自律型モバイルロボット(AMR)が導入されています。さらに、AIやIOTの進歩によってリアルタイムの追跡が可能になり、企業は潜在的な出荷遅延を特定・防止することができます。
中小企業は、主にコスト削減とオペレーションへの集中性の向上という点において、3PLロジスティクスの恩恵を受けることができます。フルフィルメント物流を外部委託することで、3PLプロバイダが提供する規模の経済を活用しつつ、社内チームは製品開発、販売、マーケティングなどの業務に集中できます。
中小企業は、対象範囲、信頼性、テクノロジー、透明性に基づいて3PLプロバイダを選定する必要があります。また、フルフィルメントのパフォーマンスや納期に関する想定外の問題や隠れたコストを避けるため、プロバイダの料金体系やSLAを十分に精査する必要があります。
3PLロジスティクスによる主なコスト削減の利点は、固定費を変動費に転換できるという点です。つまり、企業は使用した分の保管料と人件費に対してのみ支払うだけでよいということです。さらに、3PLプロバイダは取扱量が多いため、運送業者と交渉して、単位当たりの配送コストをより低く抑えることが可能です。
中小企業が3PLロジスティクスで直面する一般的な課題には、単一のプロバイダへの依存や、エンドツーエンドの顧客体験に対するコントロール不足などがあります。また、中小企業は、プロバイダが定める最低取扱量の要件を満たせず、その結果、違約金や手数料が発生して、3PLロジスティクスによるコストメリットが損なわれる場合もあります。
3PLロジスティクス戦略を採用する際の最も重大なリスクの1つは、単一のプロバイダに過剰に依存してしまうことです。パートナー側でWMSの障害などの運用上の問題が発生した場合、フルフィルメントが停止する可能性があります。3PLプロバイダへの依存は、エンドツーエンドの顧客体験を自社で十分に管理できなくなることにもつながります。
3PLロジスティクス・パートナーのパフォーマンスは、ブランドの評判に直接影響を与える可能性があります。リスクには、メーカーから製品を受け取る際の適切な調査と品質管理の欠如、予想よりも遅いフルフィルメントが含まれます。効果的な監督がなければ、企業は顧客が苦情を申し立てるまで、何か問題が発生していると認識できない可能性があります。
3PLロジスティクスの導入は費用削減戦略の一環ですが、企業はプロバイダとの契約を精査して潜在的な隠れた料金を回避する必要があります。これらの予期せぬ費用には、繁忙期の手数料、特別取扱手数料、一部の中小企業にとっては達成が厳しい可能性のある最低月額の要件などが含まれる場合があります。
3PLロジスティクスでは、市場の需要や繁忙期に応じて人員や倉庫スペースを拡大・縮小できるため、中小企業は迅速かつ柔軟に事業を拡大することができます。